『ごろごろ、神戸2』『ごろごろ、神戸3』

『ごろごろ、神戸2』『ごろごろ、神戸3』は2017年5月から2019年4月まで本ブログ管理者である平民金子が執筆し神戸市広報課サイトにて連載されたコンテンツです。現在神戸市広報課サイトに本コンテンツは掲載されておりませんので、このたび神戸市さんのご好意により本ブログへの転載許可を頂きました。記事の著作権は神戸市にありますが、書かれた内容についてはすべて執筆者にお問い合わせ下さい。本コンテンツに大幅に加筆をした『ごろごろ、神戸。』が株式会社ぴあより出版されています。そちらもよろしくお願いします。

2017-09-01から1ヶ月間の記事一覧

第20回 須磨海岸でゴミを拾うこと

夏の間にすっかり世話になった須磨海岸も海水浴シーズンが過ぎれば人の出入りは少なくなり、代わりにと言ってはなんだが捨てられたり流れてきたりしたゴミや枯れ木が目立つようになった。昔の自分なら「だからどうしたの?」という風で、こういう場所に散ら…

第19回 あの日、あの時の動物園

ハーバーランドumieにある大垣書店で買い物をしていると、探していた本と同じ棚に成田一徹『新・神戸の残り香』(神戸新聞総合出版センター)があって、それをなんとなく手にとってパラパラとめくってみれば普段から私がよく行く場所が多数切り絵作品として…

第18回 ライスカレーの夢

カレーといえば、ルーを自作したり、玉ねぎをあめ色になるまで炒めたり、野菜をたくさん入れて長時間煮込んだり、かくし味を入れたりと、これまでひと通りの工夫はしてきたが、最近は市販の箱入りルーを買って、箱の裏に書かれた調理法通りにしか作ってない…

第17回 坂バスの走る町

灘区を走る「坂バス」が気に入って、用もないのにこのバスに乗っている。山があって、海があって、その間に坂道があって人々の暮らしがある。そんなぼんやりとしたイメージを「神戸らしさ」と呼んでもいいのなら、坂バスの窓から見える商店街の人々の行き交…